誕生日のプレゼントにと、カミさんが中華鍋を買ってくれまして。
学生の頃に某中華レストランでアルバイトをしていて、とても使い勝手が良かったので、以前からずーっと欲しかったんですよね。
今回、家でそんな話をしていたら「買ってあげるよ♪」ということでありがたくウチに中華鍋がやってきました!
目次
料理の前に…中華鍋を空焼きします
購入直後の中華鍋には、基本的に(空焼き済み商品でない限り)錆止め用のニスが表面に塗られています。
そのままの状態で使用開始することはできないので、一度空焼きを行うといった手間があるわけです。
ただこの空焼きをしっかり行えば、焦げ付かなくて使い勝手の良い魔法の鍋が出来上がるわけです♪
という訳でさっそく焼くか…と思ったら空焼きの大敵が出現しました。
ガスコンロのSiセンサーと格闘
インターネットで空焼きのコツ等を見ていると、ガスコンロのSiセンサーに苦戦したという経験談が出るわ出るわ。
ガスコンロにはSiセンサーという温度感知用のセンサー設置が義務付けられており、鍋と触れているセンサー部が一定温度まで上昇すると自動で弱火や消火する機能が付いています。
中華鍋の空焼きをしようとすると、どうしても中途半端な温度までしか上昇せず失敗してしまう可能性があります。
ちなみに、このセンサーのおかげで火を扱っているときに台所を離れてしまったため火災が発生した、などが原因の火災は減少しているようです。
今回だけ邪魔者のSiセンサー、どうしたらいいものやら…
Siセンサー対策実施!
やはりインターネットでいろいろと探していると、皆さん空焼きのために面白いことを考えているのですね(笑)
その中から、私でも実施可能であろう3つの方法から選ぶことにしました。
① カセットコンロで空焼きする
カセットには立ち消え防止機能が付いている物はあっても、温度感知センサーはないのでずっと強火でイケる!
ただ、ガスボンベがずっと熱にさらされるのと、コンロはこの空焼き以降使うことがない…
② 缶のガスバーナーで焼いてしまう
直接的に火を表面に当て続ければ確かに一気に空焼き終了。ただ、家の中でガスバーナーを使うのに抵抗が…外でやるにも真冬で寒すぎる…
③ Siセンサーを騙してしまう
鍋が乗っている状態を針金ストッパーで擬似的に作り出す。ステンレス針金を加工するだけでできて手軽!経費も500円くらいで安い。ただ、自分が不器用なので、本当に効果のあるものが作れるのか?
とりあえずやってみますか、ってことで、Siセンサーを騙すやり方に決定しました。
まず、太さ2mmのステンレス針金をホームセンターで購入しました。
ラジオペンチ等を使用して、コンロ形状に合うように曲げます。
何度か失敗作を産み出しつつ、20分くらいでウチに合う針金ストッパーが完成しました♪
設置して実験してみると、いつも火にかけて1分程で弱火になるフライパンが、1分半経過しても弱火になりません。
これはイケる!
なお、Siセンサーを騙すやり方については、温度感知が効かなくなるわけで危険なことです。それでもやる場合は自己責任でお願いします。
空焼き開始♪
実験結果も上場だったので、空焼きに移ります。
同封の指南書とスマホをにらめっこしつつ、まずは中性洗剤とスポンジで軽く洗います。
水気を拭いて、中火からスタート…鍋が温まったら強火で一気に焼いていきます。
すると、火が当たって居るところからどんどん錆止めニスが焼け、煙を出しながら鍋の色が青白く変化していきます…何だか花が咲いたみたい、とか思っていたら…
くっさ!煙くっさ(笑)
換気しましょう!
やるのは晴れた日の方が良いかもしれませんね。
続いて、火が当たっていなかったところを鍋を傾けながら焼いていきます。
中心部〜鍋の縁と焼いていくと…
鍋が当たった衝撃で針金ストッパーが外れ、Siセンサー復活!×5〜6回(笑)
外れたらまた留め直さないとですが、針金も五徳もコンロも熱々なので、ラジオペンチ両手持ちでなんとか再設置です。
そんな悪戦苦闘を繰り返して1時間後…錆止めニスを焼き切りました!
しばらく常温で冷ました後、軽く中性洗剤とスポンジで表面の汚れを取って、今度は鍋に油を馴染ませます。
鍋を熱してから、サラダ油をおたま1杯分くらい投入し、満遍なく回しかけます。
一度油を捨て、野菜くずを投入して軽く炒めて終了です。
ちなみに私は人参のへた、たまねぎの皮、じゃがいもの皮を炒めました。
ピカピカの中華鍋、空焼き完成!
終わったら鍋を軽く亀の子たわしを使ってすすぎます。
鍋に油膜ができて焦げ付かない状態に仕上がっているので、ここでは中性洗剤は使わないそうです。
確かに、アルバイト時代はよくたわしを使っていたなーと、今さら思い出しました。
水気を拭いてキッチンペーパー等で鍋の表面に油を塗って空焼き完了です!
最初と全く違う表情の中華鍋…これからガンガン使っていきます。
コメント